名演奏であることは間違いないが、名盤かと聞かれると答えに困る。そもそもジャズは、変革していかなければならない音楽。留まってしまった瞬間にその価値を失う。なので、「ラスト・コンサート」という感覚が不思議でならない。普通ならば、メンバーの方向性などが変わり、自然消滅か空中分解するのが、それこそ自然なのだ。自分達はやるだけのことをやったから、集大成としての解散コンサートをやる。もうこれはジャズではない。スコアをなぞる行為ではないだろうか。
しかも、このコンサートの7年後の1981年10月に武道館で再会。アルバムMJQ Reunion At Budokan 1981まで作ってしまった。その後、年に1枚のペースでアルバムをリリース。長年愛されたグループであるが、最後は呆れられたグループでもある。
Disc 1
1. Softly, As In A Morning Sunrise
2. The Cylinder
3. Summertime
4. Really True Blues
5. What's New?
6. Blues In A Minor
7. Confirmation
8. 'Round Midnight
9. A Night In Tunisia
10. Tears From The Children
11. Blues In H (B)
12. England's Carol
Disc 2
1. The Golden Striker
2. One Never Knows
3. Trav'lin'
4. Skating In Central Park
5. The Legendary Profile
6. Concierto De Aranjuez
7. The Jasmin Tree
8. In Memoriam
9. Django
10. Bags' Groove
Milt Jackson - vibraphone
John Lewis - piano
Percy Heath - bass
Connie Kay - drums
Recorded on November 25, 1974 at Avery Fisher Hall, NYC.