Art Blakey / Buttercorn Lady

CD帯から。「当時20歳のキース・ジャレットを抜擢した、ジャズ・メッセンジャーズの白熱のライブ。早世したテナー奏者フランク・ミッチェルを含め、全員の若さあふれる演奏が魅力」。このミッチェルは、1976年版「世界ジャズ人名辞典」に掲載されていないものの、Wikipediaから断片的な情報を得ることができた。1945年生まれで、71年に27歳で殺害されたとあった。そして、「全員の若さあふれる」とあるが、御大アート・ブレイキーは、このライブの時点で46歳。それよりも、チャック・マンジョーネの作品でタイトル曲Buttercorn Ladyとは、どういう女性を意味しているのだろう。ジャケットと関連がありそうなのだが。

ブレイキーのディスコグラフィーを調べると、キースがメッセンジャーズに参画したのはこのアルバムだけ。そういう事実を知って聴くと、なんとなく理解できる。キースはブレイキーから声が掛かってライブ出演したものの、自分の居場所はないと感じたはずだ。翌67年5月には、自分名義の初アルバムLife Between The Exit Signsを録音している。つまり、ライブとしては成功した印象を受けるアルバムであるが、メンバーはご祝儀をもらいに来るのが目的だった。66年1月1日と9日のライブなのである。

1. Buttercorn Lady
2. Recuerdo
3. The Theme
4. Between Races
5. My Romance
6. Secret Love

Frank Mitchell - tenor saxophone
Chuck Mangione - trumpet
Keith Jarrett - piano
Reggie Johnson - bass
Art Blakey - drums

Recorded on January 1 & 9, 1966 at The Lighthouse, Hermosa Beach, CA.

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