最近、このアルバムの存在をネット上で偶然に最近見つけ、マッコイ・タイナー、スタンリー・クラーク、アル・フォスターによるトリオならば聴いてみようと購入。現時点では、マッコイのディスコグラフィーには掲載されていないので、忘れ去られた一枚とも言える。その理由は2つある。
まず、メンバーをアルバムのタイトルしただけで、明確なコンセプトが感じられない。そして、TELARCというマイナーなレーベルからのリリース。クラッシク音楽からスタートし、デジタル録音が売りのレーベル。本作のジャケット内には、録音機材の情報が詳しく記載されている。全11曲、65分35秒。音は最高だし、演奏も申し分ない。だが、いま一つ迫力に欠ける。デジタル録音することが目的だった感じがするのだ。マッコイ作I Want To Tell You 'Bout Thatは、エレキベースとウッドベースの2バージョンを収録していることからも、そんな気がする。
1. Trane-Like
2. Once Upon A Time
3. Never Let Me Go
4. I Want To Tell You 'Bout That [Electric Bass Version]
5. Will You Still Be Mine
6. Goin' Way Blues
7. In The Tradition Of
8. The Night Has A Thousand Eyes
9. Carriba
10. Memories
11. I Want To Tell You 'Bout That [Acoustic Bass Version]
McCoy Tyner - piano
Stanley Clarke - bass
Al Foster - drums
Recorded on April 27 & 28, 1999 at Clinton Recording Studio "B", NYC.