マッコイ・タイナー、3月6日に逝去。享年81。所有するマッコイのアルバムは32枚。少しずつCDへの買い替えをしていたところである。先日、入手したのはEnlightenmentで、1973年7月のモントルー・ジャズ・フェスティバルのライブアルバム。全曲、マッコイの作品。怒涛のマッコイ節。「音群」という言葉がぴったり。メンバーの名前が実は気に入っている。エイゾー、ブース、ムザーン。ミュージシャンではなく、格闘家という感じの響き。マッコイを含めた4人が、モントルーの舞台で楽器を武器に闘っている。
24分を超えるWalk Spirit, Talk Spiritがこのライブの仕上げ。マッコイはJazz Spiritを持ったミュージシャンの一人だった。学生時代のジャズ研を卒業して40年。今でも悔いが残るのは、この曲をジャズ研のコンボで演奏できなかったこと。ブルーノート・レコードがWebでこう表明している。It’s impossible to express how important McCoy was & always will be to our music.(マッコイが私たちの音楽にとってどれほど重要であり、これからもそうであることをどう述べればよいのか)。冥福を祈る。
1. Presenting The McCoy Tyner Quartet
2. Enlightenment Suite, Part 1 - Genesis
3. Enlightenment Suite, Part 2 - The Offering
4. Enlightenment Suite, Part 3 - Inner Glimpse
5. Presence
6. Nebula
7. Walk Spirit, Talk Spirit
Azar Lawrence - tenor saxophone, soprano saxophone
McCoy Tyner - piano
Juini Booth - bass
Alphonse Mouzon - drums
Recorded on July 7, 1973 at the Montreux Jazz Festival, Casino De Montreux, Switzerland.