McCoy Tyner / Live At Newport

LPのライナーノーツを担当した佐藤秀樹氏の解説はとても興味深い。マッコイはニューポートのステージに立つ朝までモントリオールで演奏していて僅か3時間の睡眠。トランペットのクラーク・テリーは、自分の楽器を他人の車の中に置き忘れてしまい、ビル・ベリーから楽器を借りた。さらには、マッコイは、チャーリー・マリアーノとボブ・クランショウとは初顔合わせ。ドタバタでステージに上がった5人のジャズマンということなのである。

そんなことを微塵も感じさせない演奏。だから、プロなんだなぁと思ってしまう。ジャズ特有のライブでの一発勝負。3曲目のAll Of Youはフロントの2管を抜いたトリオでの演奏ながら、見事に出だしが決まっている。マッコイが本物のマッコイなる前のアルバムだが、ジャケットのマッコイは「眠いけど、自分の力を出し切るぜ!」と言っているようだ。

1. Newport Romp
2. My Funny Valentine
3. All Of You
4. Monk's Blues
5. Woody'n You

Charlie Mariano - alto saxophone (tracks 1,2,5)
Clark Terry - trumpet (tracks 1,2,5)
McCoy Tyner - piano
Bob Cranshaw - bass
Mickey Roker - drums

Recorded on July 5, 1963 at the Newport Jazz Festival, Newport, Rhode Island.

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