CDの帯から。『独自の理論とともに知的な構築をもつ音楽を創造していったレニー・トリスターノ。そんなトリスターノの究極の探究心が、この1枚のアルバムに凝縮されている。テープ・スピードを変えた上に自身のピアノをかぶせた「ライン・アップ」「東32丁目」。ピアノの多重録音による「レクイエム」と「ターキッシュ・マンボ」。徹底的にコマーシャリズムを排したレニー・トリスターノのひたむきな姿が大きな感動を呼ぶ名盤』。
大半はその通りなのだが、文末の「ひたむきな姿」というのが怪しい。かなり計算して売れるアルバムを狙ったのではないだろうか。トリスターノのジャケットの表情に騙されていないか。邦題を『鬼才トリスターノ』としたのも仕組まれた感じがしてしまう。でも、名盤であることは間違いない。いや、アルバムの後半はライブ演奏を収録しているので迷盤のほうが適切だろう。
1. Line Up
2. Requiem
3. Turkish Mambo
4. East Thirty-Second
5. These Foolish Things
6. You Go To My Head
7. If I Had You
8. Ghost Of A Chance
9. All The Things You Are
Tracks 1 - 4
Lennie Tristano - piano
Peter Ind - bass (tracks 1,4)
Jeff Morton - drums (tracks 1,4)
Recorded in 1954 - 1955 at Lennie Tristano's home studio, NYC.
Tracks 5 - 9
Lee Konitz - alto saxophone
Lennie Tristano - piano
Gene Ramey - bass
Art Taylor - drums
Recorded on June 11, 1955 at The Sing-Song Room, Confucius Restaurant, NYC.