Chico Freeman / Spirit Sensitive

セシル・マクビーのベースが、アルバム全体の屋台骨を背負っている。バラード一色でまとめられているが、決してゆるんだ感じがしない。ベースを軸として、ドラム、ピアノ、そしてチコ・フリーマンのサックスが緊張感溢れるまとまりを見せている。気になるのは録音データ。3ヶ月間かけての録音で、セッション回数は不明。岩浪洋三氏が国内盤LPでライナーノーツを担当。岩浪氏も録音データについては一切触れていないので、残念ながらセッションの風景イメージが湧いてこない。

1977年9月に録音されたフリーマンのアルバムKings Of Maliも、詳細なデータは不明。フリーマンは、データなどには無頓着な性格なのかも知れない。ちなみに、本作はCD化されているものの、LPを含めて廃盤状態。中古CDが14,880円で取引されていた。とてもじゃない。心が傷つき、Spirit Sensitiveになってしまうのだ。

1. Autumn In New York
2. Peace
3. A Child Is Born
4. It Never Entered My Mind
5. Close To You Alone
6. Don't Get Around Much Anymore

Chico Freeman - tenor saxophone, soprano saxophone
Cecil McBee - bass
John Hicks - piano
Billy Hart - drums (tracks 1-5)
Famoudou Don Moye - drums (track 6)

Recorded in October 1978 - January 1979.

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