ブルーノートからリリースされたリー・モーガンのデビュー作Indeed!の翌日に録音。本作はサヴォイから。この翌月にはLee Morgan Sextet Vol.2をブルーノートで録音。当時、リー・モーガンはレコード会社とどういう契約を結んでいたのだろうか。本作に限って言えば、そもそもがハンク・モブレー名義のアルバムとして録音したと思われる。1曲目がモブレー作のHank's Shoutで始まるし、ジャケットを良く見れば、With Hank Mobley Quintetとある。つまり、モーガンはゲストプレイヤーとして参加したのだ。
しかし、サヴォイはモーガンの勢いに乗じて、モーガン名義のアルバムに変えてしまった。モーガンより8歳年上のモブレーは、まぁ売れればいいよという寛大な態度をとったのだろう。「モーガンって奴は凄いな、好きなようにペットを吹けばいいさ」と。そんなセッションではなかったのだろうか。
1. Hank's Shout
2. Nostalgia
3. Bet
4. Softly, As In A Morning Sunrise
5. P.S. I Love You
6. Easy Living
7. That's All
Lee Morgan - trumpet
Hank Mobley - tenor saxophone
Hank Jones - piano
Doug Watkins - bass
Art Taylor - drums
Recorded on November 5 & 7, 1956 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.