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CD帯から。「スパニッシュ・ムードが横溢するジャッキー・マクリーンとの双頭バンドによる傑作。中でもエキゾティックなメロディーを持つタイトル曲が素晴らしい」。まぁ、その通りだと思う。一つ付け加えるとすれば、5曲目Preludeで、ケニー・ドーハムとボビー・ティモンズによるデュオが、このアルバムの隠し味になっていること。
さらにもう一つ。ジャケットで何を表現しようとしたのか。幾何学模様で構成し、一切の文字を排している。タイトルMatadorとは闘牛士のことだが、この模様との関連性が思い浮かばない。そういう意味では、ジャズのアルバムとしては意表を突いたジャケットであって、演奏内容もある種の怪しい雰囲気が漂う。そんなイメージで本作を訴求するのであれば、ジャケット裏面のドーハムのモノクロ写真を使うべきだった。それこそ、闘牛士の内面を捉えたようなショットである。
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1. El Matador
2. Melanie Parts 1-3
3. Smile
4. Beautiful Love
5. Prelude
6. There Goes My Heart
Kenny Dorham - trumpet
Jackie McLean - alto saxophone (tracks 1-4,6)
Bobby Timmons - piano
Teddy Smith - bass (tracks 1-4,6)
J.C. Moses - drums (tracks 1-4,6)
Recorded on April 15, 1962 at Sound Makers, NYC.
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