Ken McIntyre / Looking Ahead

タイトルLooking Ahead、そしてジャケットの構図と写真から、かなり前衛的なアルバムと想像してしまう。ところが、正真正銘のハードバップ。がっちりしたリズム陣の中で、ケン・マッキンタイアーとエリック・ドルフィーが小気味よく吹きまくる。ドルフィーは、自身の初リーダーアルバムOutward Boundの録音から2ヶ月後に臨んだセッション。マッキンタイアーも同じく、初リーダーアルバムStone Bluesに続く作品。彼らは、これからの自分のジャズを探そうとしていた時期。だからこそ、Looking Aheadだった。その気持ちが、写真の表情に現れていた。ここでは、気負いもなく、レコーディングできる喜びを素直に表現している。

LPのライナーノーツ担当は岩浪洋三氏だった。岩浪氏は何を勘違いしたのか、ドルフィー名義のアルバムとして紹介。マッキンタイアーのことはわずかしか触れていない。国内盤中古CDを手に入れたので、ライナーノーツからマッキンタイアーをもっと知ることができると期待したのだが、岩浪氏の解説をそのまま転載。Looking Aheadしていない。

1. Lautir
2. Curtsy
3. Geo's Tune
4. They All Laughed
5. Head Shakin'
6. Dianna

Ken McIntyre - alto saxophone, flute
Eric Dolphy - alto saxophone, bass clarinet, flute
Walter Bishop Jr. - piano
Sam Jones - bass
Art Taylor - drums

Recorded on June 28, 1960 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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