
モンク作Monk's Moodを除いた残りの5曲は、ジャック・ディジョネットの作品。このことから、ディジョネットが単なるドラマーではないことがうかがい知れる。フロント3管にベースとドラムという構成。だが、ディジョネットはキーボードも担当。つまり、多重録音ということ。その必要があったのかは疑問が残る。ディジョネットが使いたいプレイヤーがいなかったのか、それとも初めから自分で弾くことを、音を被せることを狙っていたのか。
いずれにしても、スタジオ録音で、リハーサルは何度も重ねたのではないかと思う。だが、ディジョネットが示したのは、それぞれの曲のコンセプトで、その中でメンバーが曲作りをしてきたのだろう。極めて完成度が高いアルバムと言える。
1. Ahmad The Terrible
2. Monk's Mood
3. Festival
4. New Orleans Strut
5. Third World Anthem
6. Zoot Suite
John Purcell - alto saxophone, soprano saxophone
David Murray - tenor saxophone
Howard Johnson - baritone saxophone, tuba
Rufus Reid - bass
Jack DeJohnette - drums, keyboards
Recorded on June 6 & 7, 1984 at The Power Station, NYC.
