CD帯から抜粋。「ハードバップ、そしてファンキー・アルトの巨人キャノンボール・アダレイが、ボサノバ・ブームの最中に録音したジャズ・ボッサの名作。若き日のセルジオ・メンデス率いるボサ・リオ・セクステットとの共演盤」。名作かどうかは別として、キャノンボールのディスコグラフィーを見ると、彼がボサノバ曲を中心に吹き込んだのは、この1枚だけのようだ。プロデューサーのオリン・キープニュースが、売れるアルバム、時代に乗ったアルバムを企画したことに間違いはない。
録音はニューヨーク。キャノンボールが本気でボサノバに挑戦しようとすれば、本場のブラジルに乗り込んだはずだ。ジャケットは、コルコバードの丘から見下ろしたリオ・デ・ジャネイロ。もっと手前に引けば、高さ30mのキリスト像がそびえ立つ。その像を入れなかったということは、宗教的意味合いを排したという事なのだろうか。キャノンボールの一発芸的なアルバム。
1. Clouds
2. Minha Saudade
3. Corcovado
4. Batida Diferente
5. Joyce's Sambas
6. Groovy Sambas
7. O Amor Em Paz (Once I Loved)
8. Sambop
Cannonball Adderley - alto saxophone
Paulo Moura - alto saxophone
Pedro Paulo - trumpet
Sergio Mendes - piano
Durval Ferreira - guitar
Octavio Bailly, Jr. - bass
Dom Um Romao - drums
Recorded on December 7, 10 & 11, 1962 in NYC.