このアルバムには「躍動」という言葉が当てはまる。1979年3月録音。70年代を突き抜け80年代に突入する感じ。全5曲中、Central Park WestとIndiaはコルトレーンの作品。それぞれ、アルバムColtrane's SoundとImpressionsに収録。残り3曲はディジョネット自身の作品で、1曲目のOne For Ericはエリック・ドルフィーに捧げたものであろう。2曲目のZoot SuiteはZoot Sims(ズート・シムズ)と何か関係があるのだろうか。79年の時点、シムズはまだ現役なのだが。
5曲とも非常に完成された仕上がりになっていて、その中でもIndiaが最も印象に残る。デヴィッド・マレイのバスクラリネットが、61年11月3日のビレッジ・バンガードでのドルフィーのバスクラリネットと重なってくるからだ。
1. One For Eric
2. Zoot Suite
3. Central Park West
4. India
5. Journey To The Twin Planet
David Murray - tenor saxophone, bass clarinet
Arthur Blythe - alto saxophone
Peter Warren - bass, cello
Jack DeJohnette - drums, piano, melodica
Recorded in March 1979 at Generation Sound Studios, NYC.