Horace Silver / Horace Silver and The Jazz Messengers

タイトルに注目。アート・ブレイキーとザ・ジャズ・メッセンジャーズではない。このアルバムでメッセンジャーズを率いているのはホレス・シルバー。それは当然で、全8曲中の7曲はシルバーの作品。だが、メッセンジャーズという命名はブレイキー。結局、1956年5月のメッセンジャーズ名義での録音を最後に、シルバーを含めたこのアルバムに参加したメンバーはメッセンジャーズを去った。一人残ったのはブレイキー。そして誰もいないメッセンジャーズ。これが逆だったら、ジャズの歴史は違ったものになっただろう。

例えば、ウェイ・ショーターは表舞台に立つことはなく、ウェザー・リポートも不発に終わり、マイルスもサックス奏者を捜し回ることになったかも知れない。さて、ジャケットのシルバーのポーズは何なのか?野球の主審だろうか。そうなると、3ボール、2ストライクでフルカウント。それとも、このアルバムに参加した5人は最高のジャズプレイヤーということか。

1. Room 608
2. Creepin' In
3. Stop Time
4. To Whom It May Concern
5. Hippy
6. The Preacher
7. Hankerin'
8. Doodlin'

Hank Mobley - tenor saxophone
Kenny Dorham - trumpet
Horace Silver - piano
Doug Watkins - bass
Art Blakey - drums

Tracks 1, 2, 3 & 8
Recorded on November 13, 1954 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

Tracks 4, 5, 6 & 7
Recorded on February 6, 1955 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

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