1964年6月。コルトレーンはアルバムCrescent、エリック・ドルフィーはアルバムLast Dateを録音。そして、ハービー・ハンコックの本作。ジャズの大きなうねりの前兆といえる時期。同月29日、ドルフィーはベルリンで客死。アルバート・アイラーは7月にアルバムSpiritual Unity、コルトレーンは12月にアルバムA Love Supremeを録音。
そんなジャズの流れの中、ハンコックは自分流ジャズの創作を開始した。タイトルは『天空の島々』。フレディ・ハバードのコルネットが上空へ突き刺さる感じだ。そして、65年3月録音の名盤Maiden Voyageへとつながっていく。マイルスは64年7月に、ハンコック、サム・リバース、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスを引き連れて来日。ライブアルバムMiles In Tokyoに収録されているのは、So WhatやWalkin'などのお馴染みの曲。この時点では、明らかにマイルスの先をハンコックが走っていた。
1. One Finger Snap
2. Oliloqui Valley
3. Cantaloupe Island
4. The Egg
Freddie Hubbard - cornet
Herbie Hancock - piano
Ron Carter - bass
Tony Williams - drums
Recorded on June 17, 1964 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.