Herbie Hancock / Takin' Off

1940年4月生まれのハービー・ハンコック。22歳で初のリーダーとなる本アルバムを録音。フロント陣は、23年2月生まれのデクスター・ゴードン、そして38年4月生まれのフレディ・ハバード。なぜに生まれた年を気にするかと言えば、ジャケットである。タイトルTAKIN' OFFの下にハバード、さらにその下にゴードン。デザインのバランスからという理由も考えられない。デザイナーはブルーノート専属のReid Miles(リード・マイルス)。一説によると、マイルスはジャズに興味を持っていなかったようだ。

どうでもいいことかも知れないが、所有するブルーノート盤でピアニストがリーダー、トランペットとサックスが入ったクインテットのジャケットを調べてみた。デューク・ジョーダンのFlight To Jordan、ホレス・パーランのOn The Spur Of The Moment、ソニー・クラークのLeapin' And Lopin'は、リーダー、トランペッター、サックス奏者の順に記載。少なくともブルーノートではそれが慣例なのだろう。

輸入盤CDのライナーノーツはLeonard Feather(レナード・フェザー)が担当。以下のハンコックのコメントを引用している。ハンコックは参加メンバーに謝辞を述べ、特にゴードン、その次にハバードの演奏を讃えている。ハンコックの門出を祝うアルバムではあるけれど、ゴードンにとっては腑に落ちない一枚。勝手に自分はそう思っている。

"I was happy with the way the fellows worked with each other, and with me. I particularly like Dexter Gordon's solo on 'Maze' and 'Watermelon Man,' and Freddie Hubbard's work on 'Empty Pockets' and 'Driftin'."

1. Watermelon Man
2. Three Bags Full
3. Empty Pockets
4. The Maze
5. Driftin'
6. Alone And I
7. Watermelon Man [alternate take]
8. Three Bags Full [alternate take]
9. Empty Pockets [alternate take]

Dexter Gordon - tenor saxophone
Freddie Hubbard - trumpet
Herbie Hancock - piano
Butch Warren - bass
Billy Higgins - drums

Recorded on May 28, 1962 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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