
ギター、オルガン、ドラムの構成でこれだけ厚みのある音楽、ジャズができる。典型的なピアノトリオとは全く違うジャズの雰囲気を醸し出す。ましてや、グランド・グリーンはシングル・ノートで勝負。一回り先輩のウェス・モンゴメリーとは対照的な演奏スタイル。グリーンは1935年6月、ウェスは23年3月生まれ。どちらが良いとか悪いとかではないが、一音一音のつながりで表現するほうが潔いとも言える。オクターブ奏法などの和音での勝負は、時にしてテクニックに陥ってしまうのだ。
CD帯から。「最もBNらしいギタリストの記念すべき初リーダーアルバム。ブルースとゴスペルにスポットを当てたいぶし銀の黒いギタリズム」。初のリーダーなのにいぶし銀。ましてや、いぶし銀なのに黒。グリーンで緑なんだけど。
1. Miss Ann's Tempo
2. Lullaby Of The Leaves
3. Blues For Willarene
4. Baby's Minor Lope
5. 'Tain't Nobody's Business If I Do
6. A Wee Bit O' Green
Grant Green - guitar
Baby Face Willette - organ
Ben Dixon - drums
Recorded on January 28, 1961 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.
