Eric Dolphy / Memorial Album [Prestige]

Vladimir Simosko(ウラジミール・シモスコ)とBarry Tepperman(バリー・テッパーマン)の著書『エリック・ドルフィー』(訳:間 章)には、「プレスティッジは1961年7月16日の夜の全ての演奏を録音し、結局はその全トラックを、数年間を要し、エリック・ドルフィーの死とブッカー・リトルの死を間においたとはいえ、発表するにいたった」とある。

リトルは61年10月5日に尿毒症の合併症で急逝。ドルフィーは64年6月29日に客死。そして、本作は65年4月にリリース。つまり、ドルフィーを追悼しMemorialとタイトルしたのだろうが、むしろ、リトルの死の直後に出すべきであった。どちらがリーダーという訳でなく、双頭コンボだったから。エリック・ドルフィーのディスコグラフィーに記載されたマトリクス番号が正しければ、当夜の最後の2曲を収めたアルバム。そう思って聴くと、無事に一日のステージを終えられそうだという雰囲気が伝わってくる。

1. Number Eight (Posta Lotsa)
2. Booker's Waltz

Eric Dolphy - alto saxophone (track 1), bass clarinet (track 2)
Booker Little - trumpet
Mal Waldron - piano
Richard Davis - bass
Ed Blackwell - drums

Recorded on July 16, 1961 at Five Spot, NYC.

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