Don Cherry / Symphony For Improvisers

国内盤LPでは、そのものずばり「即興演奏家のためのシンフォニー」とタイトルが付けられた。しかし、よく考えると中途半端である。「即興演奏家のための交響曲」とすべきだろう。さらによく考えると、「交響曲」は多楽章からなる管弦楽曲で、3楽章か4楽章が一般的。このアルバムは2楽章で構成。それ以上に、交響曲が即興で成立するのかという根本的な問題があるのだが…。

そんな理屈は抜きにして、フロント陣が強力であることを今さらながら感じる。ドン・チェリー、ガトー・バルビエリ、ファラオ・サンダース。ベースが2本で、ヴァイブが緊張感を生み出す。要となるのが、エド・ブラックウェルのドラム。ブルーノート・レーベルからのリリースであることにも価値がある。

1. Symphony For Improvisers, Nu Creative Love, What's Not Serious, Infant Happiness
2. Manhattan Cry, Manhattan Cry, Lunatic, Sparkle Plenty, Om Nu

Don Cherry - cornet
Gato Barbieri - tenor saxophone
Pharoah Sanders - tenor saxophone, piccolo
Karl Berger - vibraphone, piano
Henry Grimes - bass
Jenny Clark - bass
Edward Blackwell - drums

Recorded on September 19, 1966 at Rudy Van Gelder Studios, Englewood Cliffs, New Jersey.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です