どのピアノトリオと比べても、全く違ったスタイル。ピアノ、ベース、ドラムが遊離している感じ。それぞれが勝手に自己主張している訳でもなく、寄り添っている訳でもない。かといって、一つの方向を目指しているとも感じない。「遊離感漂う調和」とでも表現してみたい。
「現在はアブドゥーラ・イブラヒムとして活躍する南アフリカ出身のピアニスト、ダラー・ブランドがセシル・マクビー(b)とロイ・ブルックス(ds)という最強のリズム隊をバックに豪腕ぶりを発揮した最強の黒ジャズ・ピアノトリオ作品!」とCD帯にあるのだが、敢えて「黒ジャズ」としたのは何の意味があるのだろう。
1. Banyana - The Children Of Africa
2. Asr
3. Ishmael
4. The Honey-Bird
5. The Dream
6. Yukio-Khalifa
Dollar Brand - piano, soprano saxophone, vocals
Cecil McBee - bass
Roy Brooks - drums
Recorded on January 27, 1976 at Downtown Sound Studio, NYC.