Charles Mingus / Tijuana Moods

邦題は『メキシコの想い出』。発売当時、誰が考えたのだろう。ジャケットからの連想なのか。Tijuana(ティファナ)はメキシコの地方都市。例えば「沖縄の雰囲気」を「日本の想い出」と拡大解釈してしまったタイトル。ただし、ジャケットには小さくThe album Charlie Mingus feels is his best work, in which he and his men re-create an exciting stay in Mexico's wild and controversial border town.(ミンガス自身が最高の作品と感じているこのアルバムは、彼と仲間がメキシコの荒々しく喧しい国境の町で刺激を受けた滞在を再現している)とある。

1957年7月と8月の録音で、それから5年経った62年6月にリリース。LPの裏面には62年付けでミンガスの解説文が載っているが、リリースに時間を要したことは一切書かれていない。何があったのだろう。それよりも、ジャケットではCharlesではなくCharlieと記載されていて、Wikipediaではミンガスの発言を取り上げている。Don't call me Charlie; that's not a man's name, that's a name for a horse.(オレをチャーリーと呼ぶな。それは男の名前でなく馬の名前だぞ)。では、Charlie Parker(チャーリー・パーカー)の名前のことをミンガスはどう思っていたのか。

1. Dizzy Moods
2. Ysabel's Table Dance
3. Tijuana Gift Shop
4. Los Mariachis (The Street Musicians)
5. Flamingo
6. A Colloquial Dream (Scenes In The City)

Curtis Porter (Shafi Hadi) - alto saxophone
Clarence Shaw - trumpet
Jimmy Knepper - trombone
Bill Triglia - piano
Charles Mingus - bass
Dannie Richmond - drums
Frankie Dunlop - percussion
Ysabel Morel - castanets
Lonnie Elder - voices

Recorded on July 18 and August 6, 1957 at RCA Victor's Studio A, NYC.

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