LPはライオネル・ハンプトンが創設したレーベルWho's Who In Jazzからリリースされた。1983年8月20日の日付で、ライナーノーツを安原顯氏が書いている。ミンガスのアルバムならば、全て手に入れようと思っていた時期に中古LPで購入した記憶がある。CDにはなっていないだろうと諦めていたが、LPのタイトルLionel Hampton Presents The Music Of Charles MingusからThe Music Ofを省いてリリースされていることを発見。ジャケットも刷新されていた。
ライオネル・ハンプトンがミンガス・ミュージックを集大成したアルバム。編曲は全てサックス奏者のPaul Jeffrey(ポール・ジェフリー)。録音は1977年11月6日。79年1月5日に他界したミンガスは、まともにベースを弾ける状態ではなかったはず。だが、ハンプトンから「ミンガス、もっとジャズやろうぜ!」と提案があったに違いない。地を這うミンガスのベースを聴くことはできないし、渋みの強い柿が焼酎に入れて甘くされたしまった感じなのだが、ミンガス・ミュージックのエッセンスは詰まっている。CDラベルのミンガスがかっこいいのだ。
1. Just For Laughs - Part 1
2. Peggy's Blue Skylight
3. Caroline Keikki Mingus
4. Slop
5. Just For Laughs - Part 2
6. Fables Of Faubus
7. Duke Ellington's The Sound Of Love
8. Farewell, Farwell
9. So Long Eric
10. It Might As Well Be Spring
Ricky Ford - tenor saxophone
Paul Jeffrey - tenor saxophone
Gerry Mulligan - baritone saxophone
Woody Shaw - trumpet
Jack Walrath - trumpet
Peter Matt - French horn
Lionel Hampton - vibraphone
Bob Neloms - piano
Charles Mingus - bass
Dannie Richmond - drums
Recorded on November 6, 1977 in NYC.