Charles Lloyd / Love-In

サンフランシスコを中心にした西海岸で、1960年代後半から始まった「フラワー・ムーブメント」。合言葉は「ラブ&ピース」。スコット・マッケンジーが歌った「花のサンフランシスコ」が一つの象徴。1967年5月にリリースされた。その歌詞にはSummertime will be a love-in thereとある。

そして、本アルバムが録音されたのは1967年1月。サンフランシスコのフィルモア・オーディトリアムでのライブ演奏。時間軸が逆転するので、すでにLove-Inという言葉が定着していたのだろう。チャールス・ロイドが、キース・ジャレット達を引き連れてのライブ演奏だったが、ロイドのフルート、キースのピアノ、ディジョネットのドラムという個々の視点で捉えるアルバムではない。ベトナム戦争反対の運動の中で、ロックだけでなくジャズも関わってきた事実を認識すべきなのだろう。しかしながら、ビートルズのアルバムRevolverに収録されたHere, There and Everywhereをロイドが演奏したのは、ロックへ迎合した感じで、何とも後味が悪い。この曲でのキースのピアノも余興みたいだ。

1. Tribal Dance
2. Temple Bells
3. Is It Really The Same?
4. Here, There And Everywhere
5. Love-In
6. Sunday Morning
7. Memphis Blues Again - Island Blues

Charles Lloyd - tenor saxophone, flute
Keith Jarrett - piano
Ron McClure - bass
Jack DeJohnette - drums

Recorded on January 27, 1967 at the Fillmore Auditorium, San Francisco, CA.

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