Cecil Taylor / Solo

セシル・テイラーにとっては初のソロアルバム。しかも日本での録音。さすがのテイラーといえども緊張したのではないかと想像する。所有していたLPは国内盤ではあるものの、中古だったためかライナーノーツは付属していなかった。最近、CDを購入。原田和典氏がライナーノーツで録音に至ったエピソードを書いている。プロモーターの鯉沼利成氏がソロをテイラーに提案したが、「ソロほど難しいものはない」と拒絶。マッコイ・タイナーのソロアルバムEchoes Of A Friend(1972年11月録音)を聴かせたところ、テイラーは感激して「10時間練習をやらせてくれ」と猛練習を始めたそうだ。

テイラーの持っている創作力や技術力は十分に伝わってくるアルバム。だが、それを受けて聴き手が想像を膨らます余裕がない。千本ノックの嵐。テイラーは練習の成果を披露しようと常に鍵盤を叩き、聴き手はそのアタックを聴くことになる。空間に広がっていく「音」を聴く余裕はない。ということで、ソロピアノであるが、ソロ・打楽器のアルバムと位置付けたい。ちなみに、録音はイイノホールだが無観客。

1. Choral Of Voice (Elesion)
2. Lono
3. Asapk In Ame
4. Indent

Cecil Taylor - piano

Recorded on 29 May 1973 at Iino Hall, Tokyo, Japan.

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