多くのジャズアルバムのジャケットは、ミュージシャンの表情を捉えている。このアルバムは、サックスを持った胸から下のビリー・ハーパーだ。サックスを持つごっつい両手が強調されていて、演奏内容を見事に表現している。録音はニューヨークであるものの、プロデューサーは小沢善雄氏。その他にも日本人スタッフが中心になって制作されたアルバム。ジャケットの写真撮影は内藤忠行氏。
70年代後半のジャズアルバム中で、傑出した一枚だと思っている。ハーパーはコルトレーンに近づいた男の一人。本作以降も重量感のあるアルバムをリリースした。しかしながら、本作に限って言えば、一時期にCDRでの発売があった模様だが、未だにCD化されず。LPも当然ながら廃盤状態。日本人制作のアルバムだけに、非常に残念である。
1. The Awakening
2. Priestess
3. Love On The Sudan
Billy Harper - tenor saxophone
Everett Hollins - trumpet
Mickey Tucker - piano
Gregg Maker - bass
Malcom Pinson- drums
Recorded on June 27, 29 & 30, 1977 at A & R Recording Studio, NYC.