Billy Harper / Black Saint

ディスクユニオンがレーベルDIW(ディスク・イン・ザ・ワールド)を立ち上げたのが1982年。そして、イタリアのブラック・セイント・レーベルのアルバムを輸入販売するようになった。このビリー・ハーパーのアルバム『ブラック・セイント』は、まさしくブラック・セイント・レーベルの第一弾。LPのライナーノーツは82年12月14日付けで悠雅彦氏が書いているので、購入したのは83年前半だったのだろう。

このアルバムの録音は75年7月。それから8年後に国内で聴くことができるようになった訳である。その頃、日本ではフュージョンが吹き荒れ、変化球ジャズの時代だった。そこへ、ハーパーの直球ジャズが登場。見事にハマってしまい、ハーパーを追いかけ始めた。今でも追いかけているが、リーダー作は73年から現在まで12枚と数少ない。ハーパーは納得できるアルバムしか作らないのだろう。彼の演奏スタイルから容易に想像できる。2016年にCD化されたことを最近知り、ようやく手に入れた。録音から44年経った今でも、目の覚めるような直球である。

1. Dance, Eternal Spirits, Dance!
2. Croquet Ballet
3. Call Of The Wild And Peaceful Heart

Billy Harper - tenor saxophone, cowbell
Virgil Jones - trumpet
Joe Bonner - piano
David Friesen - bass
Malcom Pinson - drums

Recorded on July 21 & 22,1975 at Barclay Studios, Paris.

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