2016年末に前職を定年退職。それを記念?して、翌17年8月後半に5回目の『青春18きっぷ』の一人旅に出た。糸魚川(黒部へ寄り道)、秋田、弘前、盛岡という行程。旅の仕上げは、盛岡のジャズ喫茶『開運橋のジョニー』で鈴木良雄さんのライブを満喫。その場で直接ご本人から購入したのが本書(発行:竹書房 2016年2月11日 1,000円+税)。その時点では、55枚中の4枚が未所有。現在では全て揃えることができた。ようやく「人生が変わった」ということだろうか。
ジャズマンが書いた本なので、実体験が記載されていて楽しく読める。例えば、モダン・ジャズ・カルテットの〈ジャンゴ〉のページ。「大学の頃は、雀荘にいるかジャズ研の部室にいるか、新宿のジャズ喫茶にいるか・・・でしたからね」。全く同じである。自分の場合は、新宿ではなく中野か吉祥寺だったけれど。鈴木さんはちょうど人生の10年先輩。ジャズ研とは人生を勉強する場所なのである。