Art Pepper / Meets The Rhythm Section

今さら特に語る必要のない名盤中の名盤。では、名盤とはしっかりしたコンセプトとメンバー間の意思疎通があって生まれるかというと、必ずしもそうでない。LPのライナーノーツは本アルバムのプロデューサーであるLester Koenig(レスター・ケーニッヒ)が担当。1957年4月2日付けで、翻訳監修は油井正一氏。輸入盤CDにはケーニッヒの原文が記載されている。

「セッションそれ自体は最悪な状況でスタートした。アートはその日の朝までセッションについて知らなかった。録音の日取りはアートの妻のダイアンがきめたのだが、彼女は彼がセッションのことを心配して固くなるのをおそれて黙っていたのである。2週間ほど演奏していなかったので、サックスは乾き切り、ネックのコルクはとれていた。レコーディングについては全くアイデアがなかった。そのうえ、誰もが前の晩遅かったため、スタートが遅れてしまった。しかし、〈ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ〉の最初のリハーサルが終わると、ハッキリした見通しがついた」。

1. You'd Be So Nice To Come Home To
2. Red Pepper Blues
3. Imagination
4. Waltz Me Blues
5. Straight Life
6. Jazz Me Blues
7. Tin Tin Deo
8. Star Eyes
9. Birk's Works

Art Pepper - alto saxophone
Red Garland - piano
Paul Chambers - bass
Philly Joe Jones - drums

Recorded on January 19, 1957 at Contemporary's Studios, Hollywood, CA.

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