CD帯から。「表題の〈生ける伝説〉とはペッパー自身を指す。75年、長期間の沈黙からの脱出を遂に実現した復帰第一作。さびつくことのなかったアルトが、豊かにスムーズに鳴り響く」。ここでの長期間とは15年を指す。そして、脱出とは麻薬療養を意味する。つまり、1960年にリーダーアルバムを録音して、その後ある程度の音楽活動はしていたものの、15年振りに吹き込んだのが、このアルバム。
なので、タイトルは『生ける伝説』となった。そのイメージでアルバムは展開していく。バックのハンプトン・ホーズ、チャーリー・ヘインデン、シェリー・マンがペッパーを支える。ところが、ハンプトン・ホーズがエレキピアノも弾いてしまったことで、伝説が少し軽くなってしまった。70年代半ばと言う時代に迎合する必要はなかったはずなのに。
1. Ophelia
2. Here's That Rainy Day
3. What Laurie Likes
4. Mr. Yohe
5. Lost Life
6. Samba Mom-Mom
7. Samba Mom-Mom [alternate take]
Art Pepper - alto saxophone
Hampton Hawes - piano, electric piano
Charlie Haden - bass
Shelly Manne - drums
Recorded on August 9, 1975 in Los Angeles, CA.