青木和富氏の1984年12月付けライナーノーツを読んで、初めて気が付いた。このアルバムTutankhamunは、前作のファーストアルバムA Jackson In Your Houseの録音から3日後の1969年6月26日に録音。そして、次作となるPeople In Sorrowは同年7月7日。つまり、2週間余りで3枚のアルバムを録音したことになる。しかも、単なるセッションではなく、それぞれが明確なコンセプトを持っている。
ツタンカーメン、第9号室、そしてCDで追加されたTthinitthedalen: Part 1 & Part 2の4曲構成。Tthinitthedalenはロスコー・ミッチェルとマラカイ・フェイヴァースによる合作。造語だと思うが、何と発音するのだろう。第9号室とTthinitthedalenはツタンカーメンと何らかの関係がありそうだが、LPとCDの英文ライナーノーツには一切の記載がない。謎の『ツタンカーメン』である。
1. Tutankhamun
2. The Ninth Room
3. Tthinitthedalen: Part 1
4. Tthinitthedalen: Part 2
Lester Bowie - trumpet, percussion instruments
Malachi Favors Maghostut - bass, percussion instruments, vocals
Joseph Jarman - saxophones, clarinets, percussion instruments
Roscoe Mitchell - saxophones, clarinets, flute, percussion instruments
Recorded on June 26, 1969 in Paris.