吉田拓郎 / マラソン

Wikipediaでは次のように解説している。「すべての作詞・作曲・編曲を吉田拓郎が担当。全曲の作詞作曲を手がけたのは1970年に発売された1stアルバム〈よしだたくろう 青春の詩〉以来13年ぶり。初めてコンピュータによる打ち込みを取り入れた作品」。

全てが拓郎の作品だとしても、リアルタイムで聴いてこなかったアルバムなので、残念ながら自分の中を素通りする。特に、フォークのようなジャンルは、その時代に聴かないとダメだなと痛感してしまうのだ。

1. あいつの部屋には男がいる
2. お前が欲しいだけ
3. 友と呼べれば
4. KAHALA (5000 KAHALA AVENUE HONOLULU,HAWAII)
5. 今夜も君をこの胸に
6. 愛は誰かのとなりに
7. すぅいーと るーむ ばらっど
8. マラソン

発売 1983年5月21日

吉田拓郎 / 王様達のハイキング

巷では、そこそこ評判が高いアルバムらしい。しかしながら、2枚組みのライブアルバムとしては平坦な印象。アルバム全体を通して「起承転結」がない。一つ一つの曲は、まさしく拓郎なのだが、アルバムとしての主張が感じられない。ジャケットの写真も、意味を持たせたのだろうが伝わってこない。

自分自身は、この時代にジャズにかなり傾倒していたので、尚更そう感じるのだろう。かつて、カラオケでよく歌っていた「外は白い雪の夜」もドラムが叩きすぎで、雪崩が起きないかと心配になる。つまり、力が入り過ぎた感じ。武道館なので仕方がなかったのか。そして、「祭りのあと」の出だしではキーを外してしまった。後の祭りである。

Disc 1
1. 夏休み
2. 春を呼べII
3. あの娘といい気分
4. 爪
5. 王様達のハイキング
6. 悲しいのは
7. S

Disc 2
1. この指とまれ
2. 狼のブルース
3. 外は白い雪の夜
4. 愛してるよ
5. サマータイムブルースが聴こえる
6. 唇をかみしめて
7. 祭りのあと
8. マークII

吉田拓郎 - electric guitar, harmonica
青山徹 - electric guitar
常冨喜雄 - acoustic guitar
中西康晴 - keyboards
エルトン永田 - keyboards
武部秀明 - bass
島村英二 - drums
Susie Kim, 舘野江里子, 菊谷淳子 - chorus

Recorded on July 27, 1982 in BUDOKAN.

吉田拓郎 / 無人島で…。

ジャケットをじっと眺めると、満天の星のイメージ。仮に、無人島の「地」と夜空の「天」をコンセプトにしたアルバムであったとしても、残念ながら、決め手になる曲が入っていない。拓郎自身のきつかった時代を象徴するアルバムでもある。レコード盤ではA面(「この指とまれ」から「ファミリー」まで)が吉田拓郎の作詞、B面(「パーフェクトブルー」から「白い部屋」)が松本隆の作詞という構成。

なお、4曲目の「ファミリー」は「80年ライブ収録」としか記載されていないが、Wikipediaによると日本武道館でのライブ録音だそうだ。この曲は、ライブ録音以外のバージョンは存在しないとのこと。

1. この指とまれ
2. 春を呼べⅡ
3. Y
4. ファミリー
5. パーフェクトブルー
6. 風のシーズン
7. 無人島で...。
8. 愛してるよ
9. 白い部屋

発売 1981年12月1日