吉田拓郎 / サマルカンド・ブルー

全10曲、安井かずみ作詞、加藤和彦編曲。その中で、3曲が加藤和彦作曲で、残りの7曲が拓郎の作曲。シンガーソングライターという言葉は死語になりつつあるが、それを維持できなかった拓郎だった。

決して批判するわけではないが、1980年代半ばに「作詞」できなくなった拓郎に、自分は興味がなくなったのは事実。もう40年近く前の出来事である。今、改めて聴くと「演歌」。安井かずみの詩が貧弱に思えて仕方がない。唯一、3曲目の「パラレル」ぐらいだろうか。 この時代を切り取った曲は。

1. レノン症候群
2. サマルカンド・ブルー
3. パラレル
4. ロンリー・ストリート・キャフェ
5. 七つの夜と七つの酒
6. 時は蠍のように
7. 風のダイアローグ
8. 君の瞳に入りたい
9. 初夏'76
10. 人生キャラバン

発売 1986年9月5日

吉田拓郎 / One Last Night In つま恋

36年前の7月27日と28日のライブ。1985年は、拓郎だけでなく音楽をほとんど聴いていなかったころ。この年の夏、筑波へ単身赴任したため。ステレオ装置は家に置いたまま。当然ながら、レコードもしかりである。筑波のアパートには、小さなテレビが一台あっただけ。音楽からは隔離された85年と86年であった。

Disc 1
1. 暑中見舞い
2. 誕生日
3. I'm In Love
4. 大阪行きは何番ホーム
5. サマーピープル
6. 言葉
7. 今夜も君をその胸に
8. 夏休み
9. やせっぽちのブルース
10. ビートルズが教えてくれた

Disc 2
1. いつも見ていたヒロシマ
2. 川の流れの如く
3. Life
4. 7月26日未明
5. 俺が愛した馬鹿
6. この指とまれ
7. 明日に向って走れ

録音 1985年7月27, 28日

吉田拓郎 / 俺が愛した馬鹿

そりゃあ、拓郎といえども、常に時代の先頭を行く音楽は作れない。その証でもあるアルバム。だけど、定期的には、アルバムをリリースしないと時代に乗り遅れてしまう。

結局、打ち込みでリズム刻んで「風になりたい」。最悪。その後、ここに収められた曲を、拓郎は唄っていない。「誕生日」と「俺が愛した馬鹿」だけは、1985年7月のライブアルバム「One Last Night In つま恋」で一回唄っているだけ。

1. 抱きたい
2. 俺が愛した馬鹿
3. 夏が見えれば
4. 誕生日
5. ふざけんなよ
6. 私は誰でしょう
7. LAST KISS NIGHT
8. 男の交差点
9. 風になりたい

発売 1985年6月5日