吉田拓郎 / One Last Night In つま恋

36年前の7月27日と28日のライブ。1985年は、拓郎だけでなく音楽をほとんど聴いていなかったころ。この年の夏、筑波へ単身赴任したため。ステレオ装置は家に置いたまま。当然ながら、レコードもしかりである。筑波のアパートには、小さなテレビが一台あっただけ。音楽からは隔離された85年と86年であった。

Disc 1
1. 暑中見舞い
2. 誕生日
3. I'm In Love
4. 大阪行きは何番ホーム
5. サマーピープル
6. 言葉
7. 今夜も君をその胸に
8. 夏休み
9. やせっぽちのブルース
10. ビートルズが教えてくれた

Disc 2
1. いつも見ていたヒロシマ
2. 川の流れの如く
3. Life
4. 7月26日未明
5. 俺が愛した馬鹿
6. この指とまれ
7. 明日に向って走れ

録音 1985年7月27, 28日

吉田拓郎 / 俺が愛した馬鹿

そりゃあ、拓郎といえども、常に時代の先頭を行く音楽は作れない。その証でもあるアルバム。だけど、定期的には、アルバムをリリースしないと時代に乗り遅れてしまう。

結局、打ち込みでリズム刻んで「風になりたい」。最悪。その後、ここに収められた曲を、拓郎は唄っていない。「誕生日」と「俺が愛した馬鹿」だけは、1985年7月のライブアルバム「One Last Night In つま恋」で一回唄っているだけ。

1. 抱きたい
2. 俺が愛した馬鹿
3. 夏が見えれば
4. 誕生日
5. ふざけんなよ
6. 私は誰でしょう
7. LAST KISS NIGHT
8. 男の交差点
9. 風になりたい

発売 1985年6月5日

吉田拓郎 / FOREVER YOUNG

全曲、拓郎の作詞作曲。しかし、このアルバムは、「大阪行きは何番ホーム」を聴くためにある。「家を捨てたんじゃなかったのか/今、東京駅に立ち尽くす僕は…」という言葉は、そして、そのイメージが、その頃の時代を映し、今でも色褪せない。

対極にあるのが、この録音の10年前に発表された「なごり雪」。どちらも、起点は「東京」。西の大阪へ行くか、東へ行くイメージかの違いなのだが、背負っている重さが時代背景で異なる。

1. ペニーレインは行かない
2. 旧友再会フォーエバーヤング
3. 大阪行きは何番ホーム
4. 心が届いた
5. Life
6. 気分は未亡人
7. 君が先に背中を
8. 7月26日未明
9. one last night
10. ガラスのワンピース

発売 1984年10月21日