吉田拓郎 / ともだち

このアルバムで注目したいのが、斉藤哲夫の「されど私の人生」を唄っていること。拓郎は「されど我が人生」と紹介している。この曲は、1975年8月のつま恋でも再演している。そして、イメージの詩。アルバム『青春の詩』では6分48秒、ここでは7分40秒の熱演である。

1. おろかなるひとり言
2. マークⅡ
3. もう寝ます
4. 老人の詩
5. 私は狂っている
6. 何もないのです
7. やせっぽちのブルース
8. されど私の人生
9. わっちゃいせい
10. 夏休み
11. 面影橋
12. イメージの詩
13. ともだち

録音 1970年4月18日 / 東京厚生年金会館小ホール
発売 1971年6月7日

吉田拓郎 / 青春の詩

1970年11月1日リリース。当時、吉田拓郎は「よしだたくろう」だった。「喫茶店に彼女とふたりで入ってコーヒーを注文すること ああ それが青春」、「これこそはと信じられるものがこの世にあるのだろうか 信じるものがあったとしても信じないそぶり」、そして「わたしは今日まで生きてみました 時にはだれかの力をかりて」から50年の歳月が経ってしまった。

1. 青春の詩
2. とっぽい男のバラード
3. やせっぽちのブルース
4. 野良犬のブルース
5. 男の子☆女の娘(灰色の世界II)
6. 兄ちゃんが赤くなった
7. 雪
8. 灰色の世界I
9. 俺
10. こうき心
11. 今日までそして明日から
12. イメージの詩

発売 1970年11月1日

古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう

1970年発表。吉田拓郎のアルバムではないが、拓郎の3曲が収められている。イメージの詩、マークII、ニワトリの小さな幸福。だが、拓郎自身が唄っているのはイメージの詩だけ。そして、アルバムタイトルはイメージの詩から。収録されている全曲の譜面が同梱されている。イメージの詩のキーはFで、中学の頃に練習したことを思い出した。

見開きの紙ジャケット内に「曲と曲の間には1969年10月21日、新宿西口広場での反戦フォーク集会の状況が収録されています」と書かれている。岡林信康の「友よ」を合唱し、「安保粉砕」を叫ぶ集会。音楽的に価値あるとは思えないが、「フォークゲリラ」という時代があったことを示しているアルバム。

1. イメージの詩 / よしだ・たくろう
2. 色どられた世界 / 伊藤明夫
3. もしも / ボニーとクラウド
4. れんげの唄 / いちごの木
5. 赤い柿 / ムツゴロー
6. 白いこな雪 / 宮崎由起夫
7. マークII / ユニオン・ジャックス
8. 波よけさないで / グルックス
9. ニワトリの小さな幸福 / フォーク村