Ornette Coleman / Who's Crazy Vol.2

以下はVol.1の自分のレビューを要約。「1966年初頭にパリで録音、Who's Crazy?という映画のためのサウンド・トラック。この映画は1965年にベルギーで撮影。コールマンの代表作At The Golden Circle, Stockholmから数か月以内に録音され、メンバーも同様。演奏内容に関しては申し分ない。しかし、明確な録音データがない。なぜサウンド・トラックをVol.1とVol.2に分けてリリースしたのか分からない。一時的にCD化された模様だが、LPもCDも完全に廃盤状態である」。

コールマン、デヴィッド・アイゼンソン、チャールス・モフェットによる演奏を改めて聴くと、モフェットのドラムがコールマンのハートを揺さぶっているのが良く分かる。演奏の場面展開のシグナルは、モフェットのスティックから発せられているのだ。コールマンとしては、それが自分の呼吸とぴったり合うのでイマジネーションが次々と湧いてくる。そんな感じがする。

1. The Mis-Used Blues (The Lovers And The Alchemist)
2. The Poet
3. Wedding Day And Fuzz
4. Fuzz, Feast, Breakout, European Echoes, Alone And The Arrest

Ornette Coleman - alto saxophone, violin, trumpet
David Izenzon - bass
Charles Moffett - percussion

Recorded in Early1966 in Paris for the soundtrack of the film 'Who's Crazy?'

Ornette Coleman / Who's Crazy Vol.1

はっきりとした録音データが残っていない。1966年初頭にパリで録音、Who's Crazy?という映画のためのサウンド・トラック。この映画は1965年にベルギーで撮影され、監督はアラン・ジオンとトーマス・ホワイト。コールマンのディスコグラフィーを調べても、これだけである。アルバムとしての評価は、かなり難しい作品である。

ただし、コールマンの代表作At The Golden Circle, Stockholmから数か月以内に録音され、メンバーも同様。従って、演奏内容に関しては申し分ない。なぜ明確な録音データがないのか。なぜサウンド・トラックをVol.1とVol.2に分けてリリースしたのか。一時的にCD化された模様だが、LPもCDも完全に廃盤状態である。

1. January
2. Sortie Le Conqard
3. Dans La Neige
4. The Changes
5. Better Get Yourself Another Self
6. The Duel, Two Psychic Lovers And Eating Time

Ornette Coleman - alto saxophone, violin, trumpet
David Izenzon - bass
Charles Moffett - percussion

Recorded in Early 1966 in Paris for the soundtrack of the film 'Who's Crazy?'

Ornette Coleman / At The Golden Circle Stockholm Vol.2

フリージャズではない。聴き手をフリーにさせるジャズ。LPのジャケット裏には、スウェーデンの新聞Svenska Dagbladetの記事(1965年11月24日付け)を掲載している。そこでは、コールマンこそが真のイノベーターと紹介している。

『オーネット・コールマンのトリオは、ゴールデン・サークルでの次の2週間、この秋のストックホルムでの素晴らしい文化イベントの1つになる。ジャズイベントについて、「素晴らしい」といった言葉が使われることはめったにない。それはジャズが正当化されてこなかったからだ。コールマンが新しいジャズの中心的な役割を果たしていることは議論の余地がない。彼はジョン・コルトレーン、エルビン・ジョーンズ、エリック・ドルフィー、セシル・テイラー、ドン・チェリー、そしておそらく他の数人の偉大なイノベーターと同じクラスに属している。新しいジャズのシンボルとなったのは彼であり、ジャズに印象的な側面をもたらしてきた』。

Ornette Colman's trio now and for the next two weeks at the Gyllene Cirkeln, is one of the great cultural events in Stockholm this fall. Rarely cay such strong words be used about a jazz event, but perhaps they never been as justified. It is beyond discussion that Ornette Coleman plays a central role in the new jazz. He belongs in the same class as John Coltrane, Elvin Jones, Eric Dolphy, Cecil Taylor, Don Cherry and perhaps a few more of the great innovators, but it is he who has become the symbol of the new jazz and he has given it a striking profile.

1. Snowflakes And Sunshine
2. Morning Song
3. The Riddle
4. Antiques
5. Morning Song [alternate take]
6. The Riddle [alternate take]
7. Antiques [alternate take]

Ornette Coleman - alto saxophone (except track 1), trumpet (track 1), violin (track 1)
David Izenzon - bass
Charles Moffett - drums

Recorded on December 3 & 4, 1965 at Golden Circle, Stockholm.