Lee Morgan / lee-way

ジャケットが堪らない。オレンジを基調に、少し斜めに切り抜いたモーガンの写真。そして、タイトルlee-wayとLee Morganの白抜き文字。リーモーガン作のThe Lion And The Wolffは、ブルーノートのアルフレッド・ライオンと写真家のフランシス・ウルフのこと。この曲を含めて、全曲どれも理屈抜きにカッコいい。

全4曲で約40分。つまり、参加メンバー全員が、納得のいく演奏ができたということ。曲数が多いと、リーダーもしくフロント2管中心の演奏になってしまい、バックの3人は、まさしくバックに徹しなければならない。タイトルはlee-wayだが、内容はall-wayなのだ。

1. These Are Soulful Days
2. The Lion And The Wolff
3. Midtown Blues
4. Nakatini Suite

Lee Morgan - trumpet
Jackie McLean - alto saxophone
Bobby Timmons - piano
Paul Chambers - bass
Art Blakey - drums

Recorded on April 28, 1960 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

Lee Morgan / Here's Lee Morgan

録音時のメンバーの年齢。リー・モーガン21歳、クリフォード・ジョーダン28歳、ウィントン・ケリー28歳、ポール・チェンバース24歳、アート・ブレイキー40歳。最年少のモーガンがリーダー。最年長のブレイキーは親分と言った感じだろうか。

曲の構成が面白い。スタンダード曲I'm A Fool To Want Youを除いて、モーガン作3曲の他に、ウェイン・ショーター作のRunning Brook、ミルト・ジャクソン作のOff Springが入っている。少なくとも自分が所有するアルバムでは、この2曲はここだけの演奏。親分ブレイキーが、モーガンのために2人に曲を依頼したのではないだろうか。タイトルは「リー・モーガン、ここにあり」だが、副題を付ければ「その陰に、アート・ブレイキーあり」なのだ。

1. Terrible "T"
2. Mogie
3. I'm A Fool To Want You
4. Running Brook
5. Off Spring
6. Bess

Lee Morgan - trumpet
Clifford Jordan - tenor saxophone
Wynton Kelly - piano
Paul Chambers - bass
Art Blakey - drums

Recorded on February 8, 1960 at Bell Sound Studios, Studio B, NYC.

Lee Morgan / Candy

リー・モーガン。1938年7月10日生まれ。今日が誕生日で、本作を録音したときは弱冠19歳。モーガンにとっては、唯一のワンホーン・アルバムである。つまり、モーガンのトランペットをじっくり聴くなら、この一枚ということになる。

この4人のメンバーのうち3人は20代から30代で死去。モーガン33歳、ソニー・クラーク31歳、ダグ・ワトキンス28歳。燃え尽きたと言える。アート・テイラーだけは65歳まで生きた。そんなことを考えながら、このアルバムを聴くと「生きる」ということの重みをなんとなく感じてしまう。名盤なのだが、ジャケットが遊び過ぎていることで、少し価値を下げている気がする。

1. Candy
2. Since I Fell For You
3. C.T.A.
4. All The Way
5. Who Do You Love I Hope
6. Personality

Lee Morgan - trumpet
Sonny Clark - piano
Doug Watkins - bass
Art Taylor - drums

Tracks 1, 3, 4 & 5
Recorded on February 2, 1958 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

Tracks 2 & 6
Recorded on November 18, 1957 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.