五つの赤い風船 / ゲームは終わり

48年前の1972年8月31日、日比谷の野音にいた。ガールフレンドと。都立大泉高校1年の夏、あの日も暑かった。「五つの赤い風船」の追い出しコンサート。3枚組LPを72年10月の発売と同時に購入。2011年5月発売のDVDも購入した。そして、完全版6枚組CDの未開封新品を最近手に入れた。自分にとっての「ゲームは終わり」に48年費やしたことになる。LPをバックにしたチケットはDVDに同梱されたレプリカ。舞い上がる風船の写真は、コンサートの開始で自分が撮影。「風船」は自分にとって青春だった。

Disc 1
1. 私は地の果てまで
2. ふる里の言葉は
3. 美しいものは
4. そんな気が…
5. まぼろしの翼とともに
6. ささ舟
7. もしもボクの背中に羽根が生えてたら
8. 殺してしまおう

Disc 2
1. おとぎ話を聞きたいの
2. どこかの星に伝えて下さい
3. 血まみれの鳩
4. ボクは風
5. 遠い世界に
6. これがボクらの道なのか

Disc 3
1. あいさつ - 山本コウタロー
2. 吉祥寺 - 斉藤哲夫とアーリータイムス・ストリングスバンド
3. その気になれば - 中川イサト
4. こがらし・えれじい - 加川 良と西岡たかし
5. 追放の歌 - I.M.O.バンド - 長野 隆・太田ぼう・金森幸介・上田康彦・秋山たかし
6. ランブリングボーイ - 岡林信康・西岡たかし・加藤和彦・中川イサト・長野 隆
7. アイシャルビーリリースト - 岡林信康・西岡たかし・加藤和彦・中川イサト・長野 隆
8. 時は変ってしまった - 全員合唱
9. 遠い世界に - 全員合唱
10. これがボクらの道なのか - 全員合唱

Disc 4
1. 悲惨な戦い - なぎらけんいち
2. 昭和の銀次 - なぎらけんいち(+高田渡)
3. 夜汽車のブルース - 高田渡
4. あしたはきっと - 武蔵野タンポポ団(若林純夫)
5. かみしばい - 岩井宏
6. インスタント・コーヒー・ラグ - 中川イサト
7. もしもボクの背中に羽根が生えてたら - 遠藤賢司
8. どうにもとまらない - 遠藤賢司
9. 歓喜の歌 - 遠藤賢司
10. カレーライス - 遠藤賢司
11. とべ遠くへとべ - 下村明彦
12. あいのうた(ククルクク・パロマ~より) - 下村明彦
13. 砂にまみれて - 下村明彦
14. ぼくは今 - 下村明彦
15. もう一度やりなおそう - 下村明彦
16. あいさつ - かまやつひろし
17. (赤い風船)どうにかなるさ - かまやつひろし
18. ノー・ノー・ボーイ - かまやつひろし
19. のんびりいくさ - かまやつひろし with ファーラウト
20. バン・バン・バン - かまやつひろし with ファーラウト
21. ヤ・ヤ - かまやつひろし with ファーラウト

Disc 5
1. ゼニフェッショナル・ブルース - 加藤和彦
2. 魔法にかかった朝 - 加藤和彦
3. もしも、もしも、もしも - 加藤和彦
4. 明日になれば - 都会の村人
5. 私の告白 - 都会の村人
6. 日曜日だというのに - 都会の村人
7. 柱時計 - 都会の村人
8. 退屈ですネ - 都会の村人
9. 吉祥寺ブルース - 武蔵野タンポポ団
10. 1972年6月26日晴 - 山本コウタロー
11. 下宿屋 - 加川良
12. 凧上げ - I.M.O.バンド
13. 雨あがりの街 - I.M.O.バンド
14. 街はレンガ色 - I.M.O.バンド

Disc 6
1. 私は地の果てまで
2. 美しいものは
3. ボクは風
4. まぼろしの翼とともに
5. 貝殻節
6. いやなんです
7. 血まみれの鳩
8. めめずはん

Disc 1 & 2
録音 1972年7月30日 / 文京公会堂

Disc 3, 4, 5 & 6
録音 1972年8月31日 / 日比谷野外音楽堂「追い出しコンサート」

五つの赤い風船 / Flight - アルバム第5集 Part2

「五つの赤い風船」というグループが存在した時、自分が中学生から高校一年だったというのは大きな巡り合せ。ジャズへ辿り着く一つの入り口だったような気がする。普通のフォークグループとは異なり、実験的でもあり、トータルとしての音作りにこだわった風船。

ライナーノーツで西岡たかしが、こう書いている。「このアルバムはPART1(New Sky)とPART2(Flight)から出来ていて、今、あなたが耳にしているのがPART2(Flight)なのです。不思議な事になったのですが、ボクらの意図とはうらはらにPART2からお聞かせすることになりました。最初は二枚組で出すつもりだったのですが、わからないものです……」。

1. ボクは風
2. そんな気が…
3. つまらない…
4. 小石をけって見よう
5. ふる里の言葉は
6. 風がなにかを…
7. 同じ穴のなんとかさ!
8. めめずはん
9. キリンさん
10. 淋しいサイの目
11. さァ、これでやっと

西岡たかし - 唄、ギター、12弦ギター、フラットマンドリン、ティンパニ
藤原秀子 - 唄
東祥高 - ピアノ、オルガン、チェレスタ
長野隆 - ベース、ピアノ、唄

録音 アオイスタジオ 1971年4月8, 9, 11, 12, 24日, 5月9, 10, 14日

五つの赤い風船 / New Sky - アルバム第5集 Part1

いまだに手放せない2枚のLP。タイトルはPart1がNew Sky、Part2がFlight。二枚組で出す予定だったらしいが、Part2からリリースされた。CDは2枚組で本来の形になった。しかし、New Skyに収録された5曲は組曲的な性格を持っていて、LPを2枚に分けたのは正解だったと思う。全て西岡たかしの作詞作曲である。

「時々それは」 時々それは生きのびる事も許さないし/死人の顔と皮膚のたるみが/紫に暗い沼に向かって走って行く

「私は地の果てまで」 苦しいからって逃げないでいるのは/あなただけなのでしょうか/私は逃げる地の果てまで/どこまでもどこまでも

「ボクは愛など知らないし」 ボクは愛など知らないし/一度も手にしもしない/その日のDJはつらい/何度も何度も心の中で涙をぬぐい/おかしな声で笑うのだ

「たまには一度は」 たまには一度は/歩いているこの足を止めてなんにもしないで/ただボーッと立っているのもいいものです/ボクにはこんな時がいるのです

「私は広い海に出る」 私は広い海に出るわ/色んな所へ行ってみたわ/小さな部屋が私を許さないわ/とても青い海だったわ

1. 時々それは
2. 私は地の果てまで
3. ボクは愛など知らないし
4. たまには一度は
5. 私は広い海に出る

西岡たかし - 唄、ギター、ヴィブラフォン
藤原秀子 - 唄
東祥高 - ピアノ、オルガン、ヴィブラフォン、アコーデオン
長野隆 - ベース、唄

録音 アオイスタジオ 1971年4月8, 12, 24, 25日, 5月14日