1956年4月6日録音のアルバムJazz Messengersのメンバーは、ドナルド・バード、ハンク・モブレー、ホレス・シルバー、ダグ・ワトキンス、アート・ブレイキー。その直後、シルバーはメンバーをごっそりと引き連れてジャズ・メッセンジャーズを脱退。ところが、モブレー名義の本作でシルバー、ワトキンス、ブレイキーが顔を合わせた。プロデューサーのアルフレッド・ライオンは危険な賭けに出た訳である。そこで、中和剤、もしくはカンフル剤としてミルト・ジャクソンを招いたのだろう。
本作の主役はあくまでもモブレー。収録曲はすべてモブレーの作品で、タイトルもモブレーのオールスターズとした。シルバーとブレイキーは、自分を全面に出す事はしなかった。ジャクソンも中途半端な位置づけで、ヴァイブ特有の緊張感を十分に出す事ができていない。ライオンの賭けが失敗に終わったアルバム。
1. Reunion
2. Ultra Marine
3. Don't Walk
4. Lower Stratosphere
5. Mobley's Musings
Hank Mobley - tenor saxophone
Milt Jackson - vibraphone
Horace Silver - piano
Doug Watkins - bass
Art Blakey - drums
Recorded on January 13, 1957 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.