スイングジャーナル 1969年6月号

当時、確かにニュー・ジャズという言葉はあった。だが、ニュー・ジャズというジャンルがあったかどうかは怪しい。にもかかわらず、悲観論と楽観論に分けてジャーナルは論争に火をつけた。

結果は分かっていて、結局のところ好き嫌いの話である。それでも論じなければならなかった。ジャズは研究の対象だったのである。大学にジャズ研はあっても、ロック研やフォーク研はなかった。

スイングジャーナル 1969年5月号

表紙はナンシー・ウィルソン。注目すべき記事は「新らしいスーパー・グループ/レッド・ツェッペリン登場」。硬派のジャズ評論家である清水俊彦氏がツェッペリンを取り上げていたことに感心してしまった。しかも、見開き2ページ。

記事の半分はアルバム『レッド・ツェッペリン』について書いている。そう言えば、中学生の時、友人からLPを借りて聴いたが、自分は持っていなかった。思わずAmazonで中古CDを注文。コンディションは非常に良いらしく200円(送料別)。病気は治らない。

スイングジャーナル 1969年4月号

エリントン生誕70年記念特集。この5年後の1974年5月24日に他界。「私の音楽に対する勉強は、GフラットとFシャープの違いを学んだことからはじまった」は有名。とても良く分かるのだが、学ぶというか体感することだと思う。

ビーフラでいくかと、エーシャープでやってみるでは、心構えが違う。ウッドベースの場合、ビーフラで使うポジションは指で覚えている。エーシャープだと脳回路を再結線しなければならない。体で演奏するか、頭で演奏するかの違い。