スイングジャーナル 1969年9月号

表紙はウェイン・ショーター。そして、笠井紀美子の記事が目についた。6ページも使って、ケメ子の私生活に入り込んでいる。さらに驚いたことには、ケメ子の住所まで記載されている事。この時代、プライバシーや個人情報などという言葉はなかった。ケメ子は、すでにジャズの世界から完全に離れている。

以前は、宝飾デザインブランドでアドレス http://www.kimikobykimiko.com/ があったが、現在はなくなっている。アドレスを変えたならば自動でジャンプするのが一般的。ということは、事業はもう閉じたということだろうか。

スイングジャーナル 1969年8月号

表紙はマリオン・ブラウン。パリ滞在中のマル・ウォルドロンのインタビュー記事が気になった。この年の3月にイタリアでピアノソロのアルバムAll Aloneを録音している。地元イタリアのミュージシャンとトリオで録音する予定だったが、事故のために急きょソロに切り替えたとのこと。名盤はある種の偶然によって創られる。ふと、そう思った。

スイングジャーナル 1969年7月号

筋金入りのジャズファンと言えど、表紙の女性二人を言い当てられる人は僅かだろう。さて、この号の特別企画はジョン・コルトレーンとビリー・ホリデイ。この企画は、ある程度ジャズに傾倒していれば答えは簡単。表紙の奇抜さと特集の安易さ。それでも、コールマン・ホーキンスの追悼記事もあり、読み応え十分。さらには、「話題のジャズシンガー」としてジャニス・ジョプリンを取り上げている。

で、表紙左下にはTHE SOUND OF FEELINGという記載がある。ジャーナルが表紙に写真のクレジットを入れるのは珍しい。双子姉妹のボーカルを中心としたグループで、1968年のニューポート・ジャズ・フェスティバルで喝采を得たらしい