World Saxophone Quartet / Revue

ジャズとブルースの本質が詰まったアルバム。4人のサックス奏者のみで音楽空間を演じる。決してフリーではなく、決して楽譜による演奏ではない。だけど、過度な緊張感でもなく、それぞれが自己をコントロールしながらジャズという音楽を創り上げている。

彼らがグループの名前にWorldと銘打ったことは、1980年当時のジャズに対する方向性を示したかったのだろう。それから40年以上たった今、ジャズそのもののポテンシャルが残念ながら下がってしまった。それはそれとして、例えば5曲目I Heard Thatの見事なサックスのアンサンブル。混沌とした1980年代のジャズに、エネルギーを注ぎ込んだ彼らのアルバムである。

1. Revue
2. Affairs Of The Heart
3. Slide
4. Little Samba
5. I Heard That
6. Hymn For The Old Year
7. Ming
8. David's Tune
9. Quinn Chapel A.M.E. Church

David Murray - tenor saxophone, bass clarinet
Julius Hemphill - alto saxophone, tenor saxophone
Olivier Lake - alto saxophone, tenor saxophone, soprano saxophone
Hamiet Bluiett - baritone saxophone, alto clarinet

Recorded on October 14, 1980 at Georges Pompidou Centre, Paris.

World Saxophone Quartet / W.S.Q.

ジャズの世界でよく使われる言葉。インタープレイ。いろいろな訳し方があると思うが、単純に「会話」と言ってもいいだろう。ピアノ、ベース、ドラム、管楽器などの異なる楽器での会話が一般的である。だが、ここでの会話はサックス(クラリネットを含む)同士の4人での会話。

アルバムPoint Of No Return(1977年6月ライブ録音)、Steppin'(78年12月録音)に続く、WSQ(ワールド・サキソフォン・カルテット)の3枚目のアルバム。これらを順番に聴くと、明らかに会話が饒舌になってきている。互いの手癖が分かって来たからだろう。さらに、前作Steppin'に入れていたフルートを外したことで、重厚感も増している。残念なのはタイトル。グループ名の略語では芸がない。

1. Sundance
2. Plain Song
3. Connections
4. W.S.Q.
5. Pillars Latino
6. Suite Music
7. Sound Light
8. Fast Life

David Murray - tenor saxophone, bass clarinet
Julius Hemphill - alto saxophone, soprano saxophone
Oliver Lake - alto saxophone, tenor saxophone, soprano saxophone
Hamiet Bluiett - baritone saxophone, alto clarinet

Recorded in March 1980 at Sound Height Studio, Brooklyn, N.Y.

World Saxophone Quartet / Steppin'

デヴィッド・マレイ、オリバー・レイク、ジュリアス・ヘンフィル、ハミエット・ブルーイットの4人によるグループを的確に表現した見事なジャケット。上下左右からのサックス。バリトン、テナー、アルト、ソプラノ。それぞれのシャツと上着。中心は地球(残念ながら日本は裏側であるが…)。イタリアのレーベル「ブラック・セイント」からのリリース。

国内では、日本人ジャズ評論家のライナーノーツを付けてディスクユニオンがリリースしていた。LPを購入したのは40年ほど前。渋谷のディスクユニオンだったと思う。その頃はたまらない刺激だった。今、CDで聴き直しても、新たな発見がある。弦楽器も打楽器もなし、管楽器だけで勝負。調和と不調和の間を飛び交う不安定さによる快感。

1. Steppin'
2. Ra-Ta-Ta
3. Dream Scheme
4. P.O. In Cairo
5. Hearts
6. R&B

David Murray - tenor saxophone, bass clarinet
Julius Hemphill - alto saxophone, soprano saxophone
Oliver Lake - alto saxophone, soprano saxophone
Hamiet Bluiett - baritone saxophone, flute

Recorded in December 1978 at Ricordi Studios, Milano.