2011年7月24日、自分のブログで以下のように書いた。中村とうようのWikipediaを読んだところ、「まだまだやらなければならないことがたくさんあるのに、時間がかかりすぎるのにうんざりした」ことが自死の動機だったらしい。本作のライナーノーツで、ディランがフォークロックへ転向したことに触れ、「自然のままにふるまってきたからこそ、ディランはそれだけの力をもてたのだ」と結論付けている。中村氏もやりたいことを自然のままにやればよかったのだ。
* * *
中村とうようが自殺したらしい。このアルバムのライナーノーツには彼と小倉エージが書いている。彼らがディランの音楽とアルバムを日本に紹介してきた。
中村とうよう、1932年7月17日生まれ。何と7月17日はコルトレーンの命日ではないか。正直、彼の言葉で触発されたアルバムはない。しかし、彼がライナーノーツを書いているアルバムならば聴いてみようと。それだけ「中村とうよう」というブランドがあったのだが…。80歳を前に、何故に彼は自己を閉じたのか。ディランは歌い続けていて、それをフォローしてきた人が死を急いだ。「転がる石の如くさ」なんて言われたら、勘弁だ。ロックもジャズも低迷していることは事実だけど、逃げたらずるいよ!
1. Like A Rolling Stone
2. Tombstone Blues
3. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry
4. From A Buick 6
5. Ballad Of A Thin Man
6. Queen Jane Approximately
7. Highway 61 Revisited
8. Just Like Tom Thumb's Blues
9. Desolation Row
Bob Dylan - guitar, harmonica, piano, vocals, liner notes, police sirens
Mike Bloomfield - guitar
Harvey Brooks - bass
Bobby Gregg - drums
Paul Griffin - organ, piano
Al Kooper - organ, piano (Hohner Pianet)
Sam Lay - drums
Charlie McCoy - guitar
Frank Owens - piano
Russ Savakus - bass
Recorded on June 15 - August 4, 1965 at Columbia Studio A, 799 Seventh Avenue, NYC.