Tommy Flanagan / Jazz Poet

トミー・フラナガンのピアノを十分に楽しめるアルバム。だが、録音が1989年であることを考えると、アルバムの狙いはどこにあったのかと首を傾げてしまう。まぁ、タイトルがJazz Poetなので、時代に左右されないジャズの詩的要素を表現しようとしたのだろう。フラナガンらしい一枚とも言えるのだ。

ディスコグラフィーを見ると、フラナガン名義のスタジオ録音としては、1982年末録音のモンクをトリビュートしたアルバムThelonica以来となる作品。どちらも、ベースのジョージ・ムラーツと組んだピアノトリオ。ドラムは、アート・テイラーからケニー・ワシントンに交代。ジャケット裏面には、Producer Wim Wigt, Co-Producer Diana Flanaganと記載されている。プロデューサーの一人は、フラナガンの奥さんだろうか。彼女から「自分らしさを表現できるアルバムを創れば?」と、アドバイスがあったような気がする。

1. Raincheck
2. Lament
3. Willow Weep For Me
4. Caravan
5. That Tired Routine Called Love
6. Glad To Be Unhappy
7. St. Louis Blues
8. Mean Streets
9. I'm Old Fashioned
10. Voce Abuso

Tommy Flanagan - piano
George Mraz - bass
Kenny Washington - drums

Recorded on January 17 & 19, 1989 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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