今日、7月17日はコルトレーンを聴く日。そう決めて何年経っただろう。コルトレーンの命日で、没後52年。80枚近い彼のアルバムを所有するものの、聴くたびに新たな発見がある。タイトルは「バードランド・ライブ」なのだが、全5曲中3曲が1963年10月8日のバートランドでの録音で、残り2曲は同年11月18日のスタジオ録音。その間に、コルトレーングループはヨーロッパツアーに出て、ストックホルム、オスロ、ヘルシンキ、コペンハーゲン、アムステルダム、パリ、ベルリン、シュトゥットガルトと回っている。
なぜに、10月8日のライブ演奏だけでアルバムを制作できなかったのか。詳細なディスコグラフィーを確認したところ、当日の録音テープを2曲分紛失(録音ミス?)したようだ。そのためか、ツアー後の11月18日にスタジオ入りしたが、ツアー疲れだったのか録音は2曲のみ。しかも、5曲目に収録されたYour Ladyは、マッコイのアドリブの途中でフェイドアウト。そんな状況で、無理矢理にリリースしたアルバムと言わざるを得ない。しかし、エルビンのドラムを中心に聴くと、鳥肌が立ってくる。ポリリズムのエルビンを体感するアルバムなのである。
1. Afro-Blue
2. I Want To Talk About You
3. The Promise
4. Alabama
5. Your Lady
John Coltrane - tenor saxophone, soprano saxophone
McCoy Tyner - piano
Jimmy Garrison - bass
Elvin Jones - drums
Tracks 1, 2 & 3
Recorded on October 8, 1963 at Birdland, NYC.
Tracks 4 & 5
Recorded on November 18, 1963 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.