Miles Davis / 1969 MILES

1969年7月25日。フランス、アンティーブ・ジャズ祭でのライブ演奏。時期的には、アルバムIn A Silent WayとBitches Brewの間に位置する。もの凄いエネルギーを蓄えて前進するマイルスがここにいる。このライブ演奏で、マイルスはそれまでの自分自身を捨て去ろうとしたのではないだろうか。アルバムは7曲で構成されているが、演奏は64分間の切れ目なしの一発勝負。

このアルバムが、日本で先行発売されたのは1993年8月。ライブから24年後、マイルスの死から2年後である。なぜにリリースに時間を要したのか。Bitches Brewを世に出したあと、ライブとは言え、Milestonesや'Round Midnightといった過去の十八番を演奏している姿を、マイルスはさらけ出したく無かったと推測できる。ディスコグラフィーによると、Milestonesはこれが最後の演奏であり、'Round Midnightは同年10月27日のローマ公演で最後にしている。

1. Directions
2. Miles Runs The Voodoo Down
3. Milestones
4. Footprints
5. 'Round Midnight
6. It's About That Time
7. Sanctuary / The Theme

Miles Davis - trumpet
Wayne Shorter - tenor saxophone, soprano saxophone
Chick Corea - electric piano
Dave Holland - acoustic bass
Jack DeJohnette - drums

Recorded on July 25, 1969 at The Festival De Juan Pins, Antibes, France.

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