Sonny Rollins / No Problem

ロリンズとボビー・ハッチャーソンのアルバムでの共演は、この一枚のみ。ロリンズがプロデュースしたアルバムなので、ハッチャーソンを招いたのはロリンズ自身だろう。共同プロデューサーとしてルシール・ロリンズの名前があるので、奥さんが提案したのかもしれない。いずれにしても、ハッチャーソンのヴァイブを活かし切れていない感じだ。ヴァイブがその楽器の特性として本来持っている緊張感が出ていない。3曲目のJo Joはまぁいい感じかなと思ったら、ハッチャーソンの作品だった。

いや、ロリンズはヴァイブという楽器をホーンのように使いたかったのかも知れない。だとすれば、やはり失敗だったのだろう。共演が一度限りという事実がそれを証明している。それはハッチャーソンの問題ではない。このアルバム以降、ロリンズはヴァイブを使っていないのだ。それでもNo Problemとは、これ如何に。

1. No Problem
2. Here You Come Again
3. Jo Jo
4. Coconut Bread
5. Penny Saved
6. Illusions
7. Joyous Lake

Sonny Rollins - tenor saxophone
Bobby Broom - guitar, electric guitar
Bobby Hutcherson - vibraphone
Bob Cranshaw - electric bass
Tony Williams - drums

Recorded on December 9 - 15, 1981 at Fantasy Studios, Berkeley, CA.

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