現時点で、所有するロリンズのアルバムは46枚。その中で間違いなくベストのジャケット。ジャズ・ジャイアンツの中で、ジャケットに恵まれなかったのはロリンズだと思っている。それは、彼のこだわりの無さなのだろうか。しかし、このジャケットはしびれる。マイルス、コルトレーン、モンクといえども、ジャズの雰囲気をこれだけ醸し出したジャケットを世に出して来なかった。
このアルバムの評価がイマイチなのは、決めての曲がないこと。収められた6曲はどれもいい。メンバーも申し分ない。だけど、堪らなくなるような曲がないのだ。プロデューサーの失敗。自分だったら、ロリンズにBlue Bossaを吹かしてみたかった。あっ!、Blue Bossaはケニー・ドーハムが1963年に作った曲。このアルバムの録音時点では存在していなかった。ちなみに、2曲目のAsiatic Raesはドーハムの作品で、タイトル通り東洋的な雰囲気を出している佳作。さらに、アルバムタイトルのNewkは、ロリンズの当時のニックネーム。
1. Tune Up
2. Asiatic Raes
3. Wonderful! Wonderful!
4. The Surrey With The Fringe On Top
5. Blues For Philly Joe
6. Namely You
Sonny Rollins - tenor saxophone
Wynton Kelly - piano
Doug Watkins - bass
Philly Joe Jones - drums
Recorded on September 22, 1957 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.