このアルバムは、賛否両論があるだろうな。メンバーを見れば文句なし。ただ、アルバムとしての全体構成が、どうもメリハリがない。一日で録り切って、「ハイ、ご苦労様でした」という感じ。つまり、このメンバーなら当たり前のことをやった、と思えてしまうのだ。冒険した気配がしない。
しかしである。全5曲中のMama "G"とSydneyの2曲はウェイン・ショーター作品であり、ショーターのディスコグラフィーを見ると、このアルバムが最初に出てくる。そして、3ヶ月後に初リーダーアルバムIntroducing Wayne Shorterを録音しているのだ。ウィントン・ケリー名義なのだが、ショーターのデビューアルバムとして聴くと、全く意味合いが違ってくる。ショーター・グレイト!
1. Wrinkles
2. Mama "G"
3. June Night
4. What Know
5. Sydney
Wayne Shorter - tenor saxophone
Lee Morgan - trumpet
Wynton Kelly - piano
Paul Chambers - bass
Philly Joe Jones - drums
Recorded on August 12, 1959 at Fine Sound Studios, NYC.