Wayne Shorter / Adam's Apple

ウェイン・ショーターが参加したマイルスのスタジオ録音アルバムE.S.P.(1965年1月)とMiles Smiles(66年10月)の間に位置する66年2月に録音したアルバム。ショーターとしては、マイルスの影響を受けながら、個性を発揮しようと臨んだに違いない。2曲目を除いてショーターの作品である。ハービー・ハンコックを参加させたことが正解だったかは、何とも言えない。やはり、マイルスグループと比較して聴いてしまうからだ。より強く個性を出すために、違うタイプのピアニストでも良かった気がする。

注目したいのは4曲目のFootprintsで、この曲はMiles Smilesにも収録された。つまり、マイルスが気に入ったという事だ。そして、2つのFootprintsを比較すると、ハンコックの音数(おとかず)が大きく変化している。本作では、ほぼ切れ目なくバッキングを繰り返すが、Miles Smilesでは最小限の音数になっている。マイルスから「ハービー、弾き過ぎるなよ」と釘を刺されたに違いない。

1. Adam's Apple
2. 502 Blues (Drinkin' And Drivin')
3. El Gaucho
4. Footprints
5. Teru
6. Chief Crazy Horse

Wayne Shorter - tenor saxophone
Herbie Hancock - piano
Reggie Workman - bass
Joe Chambers - drums

Recorded on February 3 (track 1) & 24 (tracks 2-6), 1966 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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