Wayne Shorter / Speak No Evil

CDのライナーノーツで岡崎正通氏が、ショーター自身による解説を紹介している。「いまの僕は、僕自身の外にあるものから刺激を受けている。以前は自分自身のことばかりにこだわっていた。たとえば自分のルーツだとかね。でもこれからは小さな殻に閉じこもるのではなく、宇宙に関わったりして、自分を広げてゆこうと思っているんだ」。本作の録音は1964年12月。この年の秋に、ショーターはマイルスグループの一員としてヨーロッパツアーに参加している。そこで、何かを掴み取ったのだろう。

ドラムがトニー・ウィリアムスではなく、エルビン・ジョーンズであることが興味深い。トニーでは、マイルス色が出てしまうとショーターが判断したのか。それとも、プロデューサーのアルフレッド・ライオンの提案だったのか。ちなみに、ジャケットの女性はショーターの最初のワイフであるNakagami Terukoで、その上部にあるキスマークが印象深い。

1. Witch Hunt
2. Fee-Fi-Fo-Fum
3. Dance Cadaverous
4. Speak No Evil
5. Infant Eyes
6. Wild Flower
7. Dance Cadaverous [alternate take]

Wayne Shorter - tenor saxophone
Freddie Hubbard - trumpet
Herbie Hancock - piano
Ron Carter - bass
Elvin Jones - drums

Recorded on December 24, 1964 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey.

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